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2006年06月28日

心の不安は1枚の割れた窓から

書いた人: 森のモモ(ライター紹介) カテゴリー:ストレス対策コラム

幅の狭さからすれ違う車どうしでトラブルが多発し
「けんか橋」という不名誉な名前で呼ばれていた橋の愛称が
思いやり橋」に変わります。


18年ほど前に「この橋は、思いやり橋。待ってくれた人には、お礼のあいさつ!」と書いた
看板を子供会が立てたところ、トラブルがなくなった……という逸話が
地元では今も語り継がれているそうです。


看板を立てるという行為は、それ自体は大したことではありません。
しかし実行したことが小さなきっかけを作り誰もが驚く劇的な変化をもたらしたのです。


同じような事象は1980年代以降の英米でも注目され、
犯罪対策として大きな成果を上げています。
 
もっとも有名なのは、1枚の割れた窓を放置することが街の荒廃を招くという
米政治学者ジェームズ・ウイルソン博士の「割れ窓理論」でしょう。

管理されていない建物の存在が犯罪を誘発し、
更に「最初から割れていた、誰がやったかわからない」など
罪の意識を薄れされ、自覚のないまま犯罪を助長する結果につながるという理論です。


それなら1枚の窓だって割れたまま放置しておくものか!という作戦に出た
ニューヨークのジュリアーノ市長によって、
警察官5000人を増員した徒歩パトロールが強化されたのが1994年のこと。
横断歩道を横切るなどの軽犯罪まで徹底的に取り締まっていたという話を、
当時TVのニュースで見た覚えがあります。

あらゆる犯罪の温床というイメージだったニューヨークですが、
1990年代後半に大ヒットしたドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」では、
主人公の女性たちが相当(笑)セクシーなファッションで
夜な夜な遊び歩く姿が描かれていました。
治安が良くなっていなかったら全く違ったテイストになっていたかもしれませんよ。


反対に、安全大国だった日本ではこんな調査結果が……。
内閣府が発表した「社会意識に関する世論調査」では(5月20付)
「悪い方向に向かっている」と感じる分野で「治安」が38.3%とトップになっています。


外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder;PTSD)は犯罪被害など強いストレスが原因となります。
生活環境がもたらす不安やストレスはうつ症状を引き起こすことも。
メンタルヘルスの観点からも、これからの時代に必要なのは
「思いやり橋」の看板や「割れ窓理論」のような犯罪対策、予防の発想といえるでしょう。


※ベトナム戦争帰還兵の精神的後遺症が1970年代にアメリカで大きな問題となった。
 レイプなどの犯罪被害者や自然災害の被災者にも同じような症状が表れたことから
 PTSDという病名が正式に付けられた。




次回も読んでくれます?
すごく Yes の方 投票する! 
やや Yes の方 投票する? 
別に … の方 ハーブ でも飲んで、もっと素直な子になって下さい


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