若者の4割は、ウツになりやすい「いじめ被害者」
| 書いた人: 佐藤未果(ライター紹介) | カテゴリー:ストレス対策コラム |

最近、連日連夜いじめのニュースが続いていて、
本当に心が痛みますね。
文科省に届いた自殺予告の手紙に、大臣が
「いじめられていることを話す勇気を持とう」と
異例の呼びかけも。
でも、話しても解決しなかったから手紙を送ったのでは?
苦しんでいる子供をこれ以上追いつめてどうするんでしょう。
どんな悩みでもそうですが、
悩みが深刻であればあるほど
「こんなこと誰にも話せない」という気持ちがふくらんで
ますます相談できなくなっていきます。
その上、実際に勇気を出して話してもどうにもならなかった場合、
「話しても誰も味方になってくれない」とさらに苦しくなります。
何でも相談でき、力になってくれる相手が
身近にいさえすれば、
早い段階で救われるはずなのに。
ところで、いま世の中に生きている大人たちは
どのくらいの割合で「いじめ」を受けたことがあるのでしょうか。
20歳前後の大学生・専門学校生301人を対象にした
興味深い調査によれば、
かつていじめられたことがある「いじめ被害者」は37.9%。
10人いたら4人は被害経験あり。意外に多いですね。
さらに、いじめを受けた経験のある人は、ない人に比べ
有意に抑うつ・不安が強いことがわかりました。
いじめの被害経験があると、20歳前後で
抑うつなどの不適応状態に陥りやすいようです。
そういえば私のうつ発症は22歳。
もしかして、中高のいじめがうつの遠因だったのかも?!
暴力や言葉で人格を否定される「いじめ」は
大きなストレス。
後々まで尾を引くのは、納得できる話ですね。
ここでちょっといい話。
かつてのいじめ被害者には、「問題解決・サポート」が
不安を解消する上でとても有効だそうです。
例えば、仕事上の問題で困っていたら、
「話を聞いてくれて、アドバイスをくれる誰かに相談する」
のが一番。
逆に「問題回避」、つまり逃げるのは大きなマイナス。
いじめを受けたことがない人は「逃げ」も比較的有効みたいですが、
いじめ経験がある人は、問題からただ逃げるよりは
あえて立ち向かった方が
結果的に不安が減るようです。
よし、私も不安でイヤな仕事から逃げるんじゃなくて、
先にやっつけてみよう!
……って、カンタンにできるなら苦労しないよ~。
--
参考:”いじめ被害体験者の青年期後期におけるリズィリエンス(resilience)に寄与する要因について”荒木 剛, パーソナリティ研究, Vol. 14, p.54 (2005)
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