なぜ起きた? 韓国美人歌手の自殺
| 書いた人: 佐藤未果(ライター紹介) | カテゴリー:ストレス対策コラム |
先日、韓国の有名女性歌手が自殺で亡くなりました。
亡くなったのはユニさん、25才。
去年の紅白で「ハダカ踊り騒動」を巻き起こしたDJ OZMA氏も彼女の曲に注目、カバー曲を発表しており、韓国のみならず、日本の音楽シーンにも影響を与え始めていたところでした。
関係者やファンの間では、
なぜ亡くなったのか、原因探しが今も続いています。
彼女の母は「うつ病が原因ではないか」、
所属事務所は「ネットでの誹謗中傷の書きこみではないか」。
他にもさまざまな意見が出されていますが、
彼女が亡くなった今、結論は永遠に出ないままです。
人は、どんな理由で自殺するのでしょうか。
警察庁の統計(*1)によると、
自殺の際、遺書があったケースについて分析すると、
死を選んだ理由の1位は「健康問題」(遺書ありのうち4割)
2位は「経済・生活問題」(3割)、
以下「家庭問題」、「勤務問題」、「男女問題」と続きます。
しかし、自殺者の7割は遺書がもともとありません。
自殺者は年間約3万人なので、
うち7割、約2万人については
原因をさぐるための手がかりが全くないのが現実です。
また、自殺にはそもそも明確な理由などない、とする
立場の専門家もいます。
カウンセラーの下園壮太さんは、
著書「家族・支援者のための うつ・自殺予防マニュアル」の中で
以下のように述べています。
「自殺が行われる背景は
あるショックな出来事→死にたい気持ち→自殺 という
1対1の単純な因果関係ではなく、
うつの波と運命の波(たまたま置かれていた状況)が
重なった結果であり、いわば不幸な偶然なのです。
だから、自殺直前も元気な様子に見えることもあるのです」(*2)
ユニさんの場合も、自殺直前まで
歌手活動のカムバックを控えて意欲的で、
自分のアイディアを積極的に提案していたとのこと。
元気そうに見えていたからこそ、
突然の自殺に「何が直接の原因だったのか」と
困惑が広がっているのです。
でも、本当は直接の理由などなく、
彼女はただ、不幸にも偶然
うつの大波に飲み込まれてしまっただけなのかもしれません。
--
*1 警察庁生活安全局地域課 平成17年中における自殺の概要資料(平成18年6月発表)
*2 下園壮太著:家族・支援者のためのうつ・自殺予防マニュアル p.38-53より抜粋(内容を保つように編集済み)
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