ワーキングプアを襲う、ストレスの連鎖
| 書いた人: 森のモモ(ライター紹介) | カテゴリー:ストレス対策コラム |
スキー客を乗せた大型バスが橋脚に激突、27人の死傷者を出した事故で16才の少年が死亡。
彼は運転手の弟で、人手不足のため急きょ乗車した誘導員でした。
悪質な飲酒運転はもってのほかですが、この事故の背景にはワーキングプア(働く貧困層)という言葉に代表される今の日本社会の“ひずみ”があることは否定できません。
>国土交通省によると、貸し切りバス事業者は99年度は2336業者だったのが、
>翌年の規制緩和で免許制から許可制になり、04年度は3743業者に増えた。
>その約7割がバス10台以下の小規模事業者。事業者増加で競争が激化し、
>運賃はピーク時の半額に下落。業者は「働いてももうからない」状態にある。
>しかし、ある捜査員は「悪質な経営というより、
>家族経営の零細企業が追い詰められ、むちゃをしたという印象だ」とつぶやいた。
直接の事故原因は居眠り運転です。
しかし上記の証言からも、根本的な要因は
運送業界の仕組みにあり
運転手個人を断罪しても事故の再発は
防げないことが伺えます。
事故を起こした運転手が蓄積していたであろうストレスには
身体的ストレスだけでも以下の3つが考えられます。
・昼夜逆転の生活による睡眠不足または不眠
・過重労働による疲労
・長時間の運転による運動不足
21才という若さから少々の無理は苦にならなかった、
運転手の仕事はうっとうしい人間関係とは無縁で気楽……など
必ずしも負の材料ばかりではなかったかもしれません。
もしかして自分の置かれた労働境を不遇とは思っていなかったかも。
自覚がなかったことがより不幸な結果を招いたのでしょうか。
多くの人命に係わる事故だったためこうしてニュースになりましたが、
同様のストレスにさらされている現状は
あらゆる職場で働く人々に共通しています。
深刻化する「職場いじめ」が起こる理由について
日本産業カウンセラー協会が行ったアンケートでは
「成果主義の失敗」や「過重労働を強いるシステム」など
労働環境の悪化を指摘する回答がほとんどでした。
過重労働で起こった事故も、職場でのいじめも
悪い環境が労働者を精神的・身体的に追い詰め、
それらが要因となり更に環境が悪くなるという
負の連鎖を断ち切らない限りいたちごっこが続くだけです。
私自身、どうしてよいかはわかりませんが
「この状況は良くないことだ。どうすればよいのだろう?」という
自覚と疑問を持つことから始めてみようと思います。
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